“60代から始めるChatGPTなどのチャット系AI: 最初に試したい5つの使い方”

皆さんはChatGPTとかGeminiとかClaudeといったAIを使ってますか?
私は59歳になってから仕事でMicrosoftのCopilotを使い始めました。具体的には、

  • プログラム開発の仕事でエラーメッセージが出たときの対応を調べる
    • どのように修正すればいいのか端的に教えてくれるのが便利
  • 複雑な英文の仕様書の内容を解説してもらう
    • 日本語でわかりやすく解説してくれるので、理解が進む

といった使い方です。Google検索よりはるかに便利でした。

Google検索は、自分でキーワードを考えて、出てきたページをいくつも開き、どの情報が自分に合うかを選ぶ道具です。慣れている人には強力ですが、慣れていない分野では「何という言葉で検索すればいいのか」から迷うことがあります。

一方で、チャット系AIは、文章で状況をそのまま説明できます。たとえば「このエラーは何が原因ですか」「この英文をやさしく説明してください」「60代にもわかるように整理してください」と聞くと、いきなり答えの形にまとめて返してくれます。さらに、わかりにくければ「もっと簡単に」「表にして」「手順だけにして」と聞き返せます。

この「自分に合わせて説明し直してくれる」ことが、Google検索との大きな違いです。検索は情報の入口を探すのに向いています。AIは、見つけた情報やわからない内容を、自分が理解しやすい形に整理するのに向いています。両方を使い分けると、調べものがかなり楽になります。

この記事では、名前を知っている方が多いChatGPTを例にします。ただ、ここで紹介する使い方はChatGPTだけでなく、Gemini、Claude、Copilotなどのチャット系AIでもだいたい同じように使えます。

チャット系AIとは、人に話しかけるような文章で質問したり、文章作成や調べものの整理を頼んだりできるAIアシスタントのことです。代表的なサービスには、たとえば次のようなものがあります。

サービス名 提供元 ひとことで言うと
ChatGPT OpenAI 文章作成、相談、調べものの整理など幅広く使えるAIアシスタント
Gemini Google GoogleのAIアシスタント。検索やGoogleサービスとの相性がよい
Claude Anthropic 長い文章の整理、要約、文章作成などに使いやすいAIアシスタント
Copilot Microsoft Windows、Edge、Microsoft 365などと組み合わせて使いやすいAIアシスタント
Perplexity Perplexity Web上の情報を調べ、出典を確認しながら答えを探しやすいサービス

サービスごとに画面や得意分野は少し違います。ただし、最初の使い方としては「わからないことを聞く」「文章のたたき台を作る」「情報を整理してもらう」という点は共通しています。

ChatGPTなどのチャット系AIは、難しい仕事をしている人だけの道具ではありません。

うまく使えば、調べものを整理したり、文章の下書きを作ったり、旅行や趣味の計画を一緒に考えたりできます。

ただし、最初から何でも任せようとすると疲れます。まずは「正解を出す先生」ではなく、「相談相手」「下書き係」「整理係」と考えるのがちょうどよいです。

ここで必ず覚えておきたいのは、どのAIでも間違った回答が返ってくる可能性がある、ということです。AIの答えは「参考にするもの」であって、そのまま正解として扱うものではありません。

特に、料金、制度、契約、医療、年金、保険、投資、法律、税金のように、間違えると困る内容は注意が必要です。AIの回答で全体像をつかんだあと、最後は公式サイト、公的機関、専門家の情報で確認してください。

AIを使う前に気をつけたいことを先に整理したい方は、AIを使う前に知っておきたい注意点もあわせて読んでおくと安心です。

AIを使うときに大事なのは、チャット欄に「どうしてほしいか」をはっきり書くことです。

たとえば、ただ「旅行」と入れるよりも、次のように書いた方が役に立つ答えが返ってきます。

日帰り旅行の予定を考えてください。
歩きすぎないようにして、昼食の時間も入れてください。
候補を3つ、表で出してください。

このように、目的、条件、答えの形を伝えるのがコツです。「やさしく説明して」「箇条書きにして」「表にして」「手順だけ教えて」「注意点も入れて」といった一言を足すだけで、回答はかなり使いやすくなります。

この記事では、60代前後の方が最初に試しやすいチャット系AIの使い方を5つに絞って紹介します。画面例や質問例ではChatGPTと書きますが、ほかのチャット系AIでも同じように試せます。


1. わからない言葉をやさしく説明してもらう

ニュース、スマホの設定、役所の書類、病院でもらう説明など、日常にはわかりにくい言葉がたくさんあります。

そんなときは、ChatGPTに次のように聞けます。

「二段階認証」という言葉を、60代にもわかるようにやさしく説明してください。
たとえ話も入れてください。

ポイントは、「誰に向けて」「どのくらいやさしく」を書くことです。返ってきた回答でも理解できなければ「中学生にもわかるように」「文系の大学生にもわかるように」と、何度でもレベルを変えて聞いてください。AIは何度繰り返しても嫌がったり文句を言いません。Geminiでは、Canvasというのを使って図解してもらうこともでき、わからない言葉のイメージがつかみやすくなります。

ただし、医療、法律、年金、保険、投資の判断は、ChatGPTの説明だけで決めないでください。意味をつかむために使い、最終確認は公的機関や専門家の情報で行います。

2. メールや文章の下書きを作る

ちょっとした連絡文を書くのに時間がかかることがあります。

ChatGPTには、たとえば次のように頼めます。

町内会の集まりを欠席する連絡文を作ってください。
丁寧だけれど、かしこまりすぎない文章にしてください。

出てきた文章をそのまま使う必要はありません。自分の言葉に直してから使えば十分です。

大事なのは、個人情報を入れすぎないことです。住所、電話番号、口座番号、パスワード、認証コードなどは絶対に入力しないようにします。

3. 旅行や外出の計画を一緒に考える

ChatGPTは、予定を整理するのにも使えます。

日帰りで京都に行く予定です。
朝9時に京都駅に着き、夕方5時に帰ります。
歩きすぎない予定を3パターン考えてください。

このように、時間、場所、体力面の希望を入れると、たたき台を作ってくれます。例えば立ち寄りたい場所や昼食のお店を指定するなど、一部だけでも決まっていることがあれば、それを指定すれば、残りの部分はAIが考えて提案してくれます。

ただし、営業時間、料金、交通機関の時刻は変わることがあります。実際に行く前には、公式サイトや地図アプリで確認しましょう。Web検索に対応しているAIなら「○○というお店の営業時間を確認してください」と追加で聞ける場合もありますが、最後は公式情報で確認するのが安全です。

4. 趣味の調べものを整理する

写真、旅行、DIY、料理、読書、楽器、資格学習など、趣味の調べものにも使えます。

初心者が家庭菜園でミニトマトを育てるときの注意点を、準備、植え付け、水やり、失敗しやすい点に分けて整理してください。

検索すると情報が多すぎて疲れることがあります。ChatGPTに最初の整理を頼むと、全体像をつかみやすくなります。さらに、「ステップバイステップで教えて」とか「箇条書きで教えて」など、自分が見やすいと思う形式で回答してもらうよう指示することも可能です。

5. スマホやPCの操作で困ったことを聞く

スマホやPCの設定で困ったときも、状況を言葉で説明すれば手順を出してくれます。

Windowsのパソコンで、画面の文字を少し大きくしたいです。
設定の開き方から順番に教えてください。

ここでも、使っている機種やOSが違うと手順が変わることがあります。わからない画面が出たら、無理に進めず、もう一度状況を説明して聞き直します。ここでも「ステップバイステップで教えて」というのもありです。回答にある文言が見つからなくても、類似する文言のメニューがあればそこをたどってみましょう。AIは何度聞いても怒ったりしないので、あきらめずに質問しましょう。もし言葉で説明するのが難しいなら、画面のスクリーンショット(スクショ)をチャット欄に貼り付けて「このメッセージが出たらどうすればいいの?」と質問しても構いません。


入れてはいけない情報

ChatGPTなどのチャット系AIを使うときは、次の情報を入力しないようにします。

  • パスワード
  • 認証コード
  • クレジットカード番号
  • 銀行口座情報
  • マイナンバー
  • 家族や知人の詳しい個人情報
  • 医療やお金に関する細かい個別事情

AIは便利ですが、何でも預けてよい箱ではありません。


最初に試すなら「説明してもらう」から

最初の一歩としておすすめなのは、わからない言葉を説明してもらう使い方です。

文章作成や計画づくりよりも失敗が少なく、AIの雰囲気をつかみやすいからです。

まずは、最近見かけてよくわからなかった言葉を1つ選び、次のように聞いてみてください。

「○○」について、初心者にもわかるように説明してください。
難しい言葉を使わず、例も入れてください。

チャット系AIは、急いで使いこなすものではありません。少しずつ、暮らしの中で「これは聞いてみてもよさそうだな」と思う場面から試していけば十分です。

そして、どのAIを使う場合でも、回答は常に「参考にする程度」と考えてください。便利だからこそ、最後の確認と判断は自分で行う。この距離感を忘れなければ、AIは暮らしや仕事の心強い補助役になります。


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この記事は、AI活用に関する一般的な情報整理を目的としています。
年金、保険、投資、医療、法律、退職判断などに関わる内容は、必ず公的機関、専門家、公式情報をご確認ください。
また、AIの回答は間違うことがあります。重要な判断はAIの回答だけで行わないでください。

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